TribalCacaoのチョコっと話 9:素材の違いに向き合う事とは…?

柏マニアNo.
6
橋本
はしもと
直樹
なおき

Tribal Cacao

プロフィール詳細

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!!


新年第一回目の記事が出ている頃は正に緊急事態宣言が発令真っただ中ということで、御祝ムードではなく今まで経験したことのないただならないムードでの新年ですね。

大変な事態ではありますが、貴重な機会で困難は大きいほど戦いがいがあると前向きに捉え本年も望みたいと思います。皆様よろしくお願いいたします。

素材の違いについて、トライバルカカオでは、現在10種類以上の国のカカオ豆を取り扱い、厳選したカカオ豆にお砂糖を加え、それぞれの個性に応じた風味を引き出せるようにチョコレートを作っています。

風味を引き出すというのはありますが、大事にしているのはその産地のイメージがアップするような美味しく感じる風味に仕上げることが前提となっています。

と言いますものも、やはりトライバルカカオの最初の目標はカカオ族であり、カカオを通して世界と繋がることを目標に人を大事にするというものを掲げていたことがあります。そのため、確実にその産地のイメージがよくなるようなチョコレートを作る事に専念しています。

また、食べ物であるということが一番基礎にある以上、いくら面白い味でもそれが美味しくなければ味わう段階に至ることも出来ないというのは人間の常です。だからこそ普通の一般的なチョコレートには多くのお砂糖が入っていて、まずは甘い!!良いものだ!美味しい!と認識させる作りをしています。それらと差別化するためにトライバルカカオではなるべく純粋に味わえるように同じ種類のお砂糖でカカオ分高めのチョコレートを作っています。

チョコレートは全ての関わるものを幸せにすることが出来る。というのを3年続けて分かってきました。ということを年末あたりに何処かで書いていたと思います(書いていなければすみません…)

逆に言えば全ての関わるものによってチョコレートは出来ているということになります。チョコレートを美味しく作る為にまず、産地毎の特徴を学び、それらを引き出せるようにします。

また、ひと口にカカオと言ってもお米と同じように同じカカオ豆でもその国によってさまざまな品種があり、甘いカカオや苦いカカオ、お花のような香りがしたりスパイシーなカカオなどもあります。

それらの異なる特徴(風味)を引き出すための勉強をして熱の加え方や味について学びました。それらを学ぶと今度はカカオの物性や植物の種の組成について学んだり、人の味覚とはどのようなものか?というのを考えます。

美味しいチョコレートにするにはくちどけも大事なので油脂の溶け方を学び、チョコレートを手に取ってもらうために商品として何があれば魅力的なのか?と考えると今度はパッケージの可愛さや手に取りやすさを考えます。

チョコレートを作るだけでも大変ですが、今度はこの商品をいかに皆さんに知ってもらって体験してもらい購入して頂くか。という人へのアプローチが必要になってきます。

そう。実はチョコレートを真剣に売ろうと考えると今度は人を大事にすることに繋がるという事をやーっと実感してきたんです!!ウィズコロナ時代では、今後ますます人との接触を避けた展開が必要になるよなー。などと考えていると嫌でもそうなるので、これからは皆さんが周囲の人々により感謝したり素直になれる事もあるのでは?と密かに楽しみにもしています。

トライバルカカオではより素材の魅力やトライバルカカオにしか出来ない事を発信できるように今年は笑顔多めで頑張ろうと思います。

大変な時期ではありますが、皆さんにひと時のカカオを楽しむ時間でリラックスして頂ければ嬉しいです。本年も応援よろしくお願いいたします。

宣伝にはなりますが、明日から “道の駅しょうなん” 様にてソフトクリームを販売します。

密を避けて不要不急の外出を避ける緊急事態宣言はありますが、健康のための外出は以前から許されていたかと思います。お家で自粛に努め、息抜きに広いお外に出る際は少し足を延ばして頂いて楽しんでもらえれば幸いです。

この記事を書いた人

1991年生まれ

Tribal Cacao

橋本
はしもと
直樹
なおき
プロフィール

1991年生まれ。若い頃から一人で柏のバーや飲食店を回るのが趣味。理系の大学に通いながら、様々な国と地方、国内地域を巡り都内のチョコレートショップで1年半の修行の後、2018年10月から柏市でカカオ豆からチョコレートを作るお店(TribalCacao)をオープン。


高校の頃には山岳部で自然大好き人間。

参考サイト

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