TribalCacaoのチョコっと話 6:お店をやるということ

柏マニアNo.
6
橋本
はしもと
直樹
なおき

Tribal Cacao

プロフィール詳細

どうも、チョコレート屋です。

今回は、まず宣伝させてください。

カカオ豆から作るチョコレート。おかげさまで多くのお客様に好んでいただき、9月17日より新宿ルミネ2のthe Meadowさんにてお取り扱い開始しました。お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

早いものでトライバルカカオも10月1日に2周年を迎えます。

トライバルカカオ2年間の振り返りとも思いましたが、それは、チョコレート作りに取り組み始めた年月、志、全てを試され悩む毎日でした。

今でこそ、前述の新宿のルミネさんに置いていただいたり、千葉テレビへの出演、フジテレビへの出演、ふるさと納税への参加をして、柏祭りに出店と多くのイベントがありました。

過ぎてしまえば本当にあっという間でしたが、開店当初はツテも何も無く、0どころか大きな借金をしてのスタートでした。今考えても危険として思えません笑

そして、開店さえしてしまえば、後は忙しい毎日が続くだけと思っていれば…開店してからが本当に怒涛の悩みの日々で不安の毎日でした。

あれだけ、準備しようと意気込んでいたのに実際は身体が動かなかったり不安で毎日眠れなかったり、初めての商談会や取引では緊張して自分が何をしゃべっていたか覚えていない事もあったりなかったり。

練習したチョコレート作りや接客の長い経験を活かそうとしても、どうにも上手くいかない。いったらいったで、次は調子に乗りすぎてお客さんに不信感を与えていたり。どうにもなりませんでした。1年を過ぎれば落ち着くかと思えば、予想以上の忙しさにてんてこ舞い。
仲のいいお友達にアルバイトを折角してもらったりしても私の至らなさであたってしまって仲違いをしたり。苦しい思いも多かったです。更には2020年には今なお先の見通せないコロナショック…

今年はイベントが少なかったですが、時間は余ることなく、毎日毎日どうやったら一人雇っている従業員さんに給料を払えるか、家賃を払えるか、借金を返せるか、生活は…?国の制度もありますが、社会保険労務士も税理士さんもいないうちでは、全部私がやるしかありません。
また、それら傷を塞ぐ処置と並行して、やはり現状が赤字の状況を改善するために将来への戦略としての計画も必要でした。
台湾での展示会、オンラインショップの送料サービス、店舗の衛生対策などなど...現在では、その取り組みと、同じように志の高い店舗の方々とのお取引で何とかやっていけています。

2年間辛い日ばかりだったと思いますが、励みになったのは、お客様からいただいた声でした。

2年間お店をやっていると様々なお客様が来店されます。
最後にはビックリした顔・満足そうな顔で、来て良かった!と言って貰えるのが本当に嬉しいんです。そして、昔は不思議でしょうがなかった、職人のおじさん達が子供に喜ばれると凄い嬉しそうにする顔の理由も分かったり笑
純粋さが伝わるとより嬉しいんですよ。本当に。これこそ対面販売の醍醐味ですね。
この2年間に学校を卒業して就職した人。越してきた人もいれば、うちが結婚後の初デートだったお客様もいらっしゃいます。
そんな思い出を支えに、今日まで、お店潰すわけにはいきませんよね!と発奮していました。


そして、コロナの中でも空気清浄機、マスク、アルコール、仕切の設置などで感染対策を徹底し営業を続けました。

これは尊敬している、すぐお隣の雨の日のコーヒー屋さんとも話していたのですが、お客さんが「良かった!開いてる!」と来てくれる。非日常だからこそ、日常を守らないといけないと固く誓っていたから。そして、私たちも来てくれるお客さんに救われるから。そんな思いで営業を続けていました。

2018年10月1日に開店するために、1か月前に未だ食器やらなにやらを探していたことも

気づけばお客さんからの贈り物が増えていた

毎日毎日チョコレートの研究をして、日々の出来栄えに一喜一憂

時には昔行った海外旅行の写真を見て元気を出したり。


シンガポールから来たお友達が嬉しそうにしすぎて逆に照れたりもしてる。

商品の試作


なんとこうなる!


毎日チョコレートの研究


毎日毎日チョコレートの研究



本当に皆さんのおかげで
なんとかやってこれました。

伝えたい事、書きたい事が多すぎて纏まりませんでしたが、お客様と今まで以上に距離が出来てしまったコロナの社会。

お店の存在意義について日々考えています。16年間柏に住んでいる私は、最近老舗がドンドン閉店廃業されてるのを見て不安でしかありません。周りの方も寂しい思いをしてる話をよく聞きます。時折、人のいない地域でお店をやるスタイルの方が競争的にも有利なのでは?とよぎったりします。

ですが、これからも創業時に決めた、うちのお店の商品で話のネタ、元気のネタにしてもらう種としてのカカオを伝えられるようにチョコレートを作っていきます。そして、こんな世界でも自分に出来る事をやりたいと思わせるような格好いいお店を柏で目指します。

今後とも応援よろしくお願いします。

10月からホットチョコレートにしょうがの砂糖漬け付けてます。
お持ち帰りも出来ます。温まりに来てください。


明日も頑張るぞー

この記事を書いた人

1991年生まれ

Tribal Cacao

橋本
はしもと
直樹
なおき
プロフィール

1991年生まれ。若い頃から一人で柏のバーや飲食店を回るのが趣味。理系の大学に通いながら、様々な国と地方、国内地域を巡り都内のチョコレートショップで1年半の修行の後、2018年10月から柏市でカカオ豆からチョコレートを作るお店(TribalCacao)をオープン。


高校の頃には山岳部で自然大好き人間。

参考サイト

その他の記事