フランス人エムリーヌの日本生活3:フランス人が食べてみた日本のお菓子〈前編〉:和菓子との出合い

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エムリーヌ
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English version: Experiencing Everyday Life in Japan with Emeline 3: Discovering Japanese Sweets with Our French Coworker Part 1: What are Wagashi?

こんにちは!フランス人のエムリーヌです!

海外に行くと、その国の食べ物を食べてみるのが楽しいですね!食べたことのない味を味わってみたり、不思議な食べ物に挑戦してみたりできるので、それを楽しみにして旅行をする人が多いと思います。私も初めて日本に旅行すると決めた時、本格的な日本料理を食べるのを楽しみにしていました。

日本に来てから、いろいろな新しいものを食べてみて、美味しい日本料理を毎日食べて嬉しいですが、最近はフランスが恋しくなってきて、フランス料理が食べたくなりました。でも、日本のフレンチレストランに行くと、多くの場合は高級な料理が出てきて、恋しくなってきた家庭料理がなかなか食べられません。だから、どうしてもフランスの味が食べたくなる時は、自分で作るしかありません。

料理は普通に作れますが、まだ苦労しているものがあります。それはお菓子です。簡単なものならなんとか大丈夫ですが、マカロンやタルト・タタン(食べる前にひっくり返すキャラメルとリンゴのタルト)のようなお菓子はいろいろな技術が必要でいつも失敗してしまいます。

幸いなことに、日本ではフランスのお菓子っぽいものがさまざまなところで買えます。でも、やっぱり本場のお菓子と多少違って、この記事でそれについて話したいと思います。

日本ならではのお菓子もたくさんあって、フランスのお菓子とぜんぜん違う感じなので、それについても感想を書こうと思います。

日本にあるお菓子

日本にあるお菓子は二つの種類に分かれています。それは「和菓子」と「洋菓子」です。

「和菓子」というのは日本の伝統的なお菓子で、お茶と相性がいいお菓子だといわれています。種類がたくさんあってそれぞれ特徴がありますが、基本的に植物性の材料で作られています。

逆に、「洋菓子」は西洋風のお菓子です。日本人の好みに合わせて作られたお菓子なので、西洋で食べられるお菓子とは少し違います。

本格的な西洋のお菓子は日本にもあると思いますが、有名なパティシエが作るものが多いのでけっこういい値段で売られていると思います。

和菓子と洋菓子がそれぞれの特徴があって、両方違う美味しさがあります。フランスのお菓子をずっと食べてきた私にとって、和菓子と洋菓子を食べてみていろいろなことを気づきましたので、これからそれについて話そうと思います。

外国人って和菓子が食べられる?

「和菓子が食べられますか?」そういう質問を何回も聞きました。

近年、海外に和菓子っぽいものが現れて、和菓子の味に慣れてきた外国人が増えてきました。フランスでは、パリにいくつかの和菓子屋さんがあります。生菓子、またはどら焼きや大福などの専門店がそれぞれありますから、フランスでも簡単に食べられます。お菓子を含めて日本料理が世界中で人気になったから、お寿司や刺身が普通に食べられるようになったのと同じように、外国人が和菓子も食べられるようになりました。

和菓子でよく使われている餡子が特に外国人が食べられなさそうなものとして見られていますが、そうでもないと思います。初めて食べた時は、普通に美味しいと思いました。味も食感もそれほど珍しくないと思いました。

実は、おばあちゃんがずっと前から新しいものを作ってみるのが好きで、ある日レンズ豆のジャムを作ってみました。レンズ豆のジャムなんてちょっとおかしいと思っていましたが、食べてみたら美味しかったです。餡子を食べてみた時は、そのジャムを思い出しましたから、懐かしい気持ちがしました。でも、フランスでは普段レンズ豆のジャムを食べないから、私は例外かもしれません。

餡子を食べてみたら、フランスでよく食べられている「crème de marrons」(マロンクリーム)に似ていると思うフランス人が多いと思います。私もレンズ豆のジャムの次にマロンクリームに似ていると思いました。ぜんぜん違うと思う人もいるかもしれませんが、フランスでマロンクリームが餡子の食感と味に一番近いものだと思います。フランス人がそのマロンクリームに慣れているので、餡子はそれほど珍しいものではなくて普通に食べられると思います。


和菓子の中で小豆より珍しい味がたくさんあると思います。私が驚いたのは、カボチャやサツマイモ、または枝豆などのような野菜の味の和菓子があることです。フランスで、野菜で作られたお菓子は絶対にないとはいえませんが、割と珍しいですから、そのような味のほうが外国人をびっくりさせると思います。

海外大人気の餅

海外で餅が特に人気があると思いますが、海外で「mochi」と呼ばれているのは何ですか?多くの場合、海外には大福ともちアイスクリームしかありません。そのため、餅は必ず甘くて、団子の形をしているものだと思っている外国の方が多いと思います。実は、餅で作られているお菓子がたくさんあって、味も形もいろいろあります。

私も日本に来た時は海外で食べられる餅しか知らなかったので、違う種類がたくさんあってびっくりしましたが、それ以来、スーパーやお店を巡って他の種類に出合ったり、友達から食べたことのない餅をもらったりして、いろいろな種類を試してみました。桜の葉で包まれている「桜餅」、砂糖醤油のタレにからめた串団子の「みたらし団子」、きな粉がかかっている「わらび餅」など、違う味や食感のお餅を食べてみました。

でも、一番驚いたのは餅が必ず甘いものだとは限らないことです。海外では大福やもちアイスクリームしかないので、餅が必ず甘いと思っていましたが、実は、餅を焼いて海苔や醤油で食べたり、スープに入れたり(例えば、お正月によく食べられているお雑煮)できます。

この記事で和菓子について書きました。最近、海外でも和菓子が食べられるようになりましたが、日本のほうはやっぱり種類が多いです。まだそれほどたくさんの和菓子を食べたことはありませんが、これから新しいものを味わうのを楽しみにしています。

でも、日本のお菓子は和菓子だけではなくて、日本人の好みに合わせた洋菓子もあります。フランスのお菓子をずっと食べてきた私が洋菓子を食べてどう思ったか気になる方はぜひ、次の記事も読んでみてください!



後編: ↓ ↓
フランス人エムリーヌの日本生活3:フランス人が食べてみた日本のお菓子〈後編〉:洋菓子対フランスのお菓子

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プロフィール

フランス出身のエムリーヌです。覚えにくい名前なので、エムちゃんとよく呼ばれています。

2019年9月に、修士論文の研究をしに交換留学で日本に来ました。慶應義塾大学の三田キャンパスに通っていましたが、最初から柏に住んでいます。地元が割と小さい町で、東京より柏のような町のほうが心地よさそうでしたから。まだ柏のことがそれほど詳しくないのですが、kamonでアルバイトを始めてから、毎日柏について新しいことを学んで、柏のことがだんだん好きになっています!

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